借りて読んだ本

  • ミーナの行進

痛くなくてすきな小川さん。かなり好みなおとぎ話だった。芦屋の洋館の話で、先日読んだ対談集で田辺聖子さんと洋館の話しててその頃書いたのかなぁ?だとしたら作者さんの頭の流れを覗き見した錯覚がしてちょっとうれしい。
最初から二度と戻らない美しい完璧な結晶な中学生の一年間、みたいな回想で始まるからどんなラストなのかとひやひやした。美しい過去に閉じこもらないで、ちゃんと前を向いて地に足着けて成長した2人がすてき。みならわないと、といつも本の話だけで分かった気になってしまうとこが悪いとこだ。
マッチ箱の話はすてきすぎる。

  • 袋小路の男

前に好きで読んでいたブログの方がすごくほめてたのを思い出しながら。
絲山さんのかく話はだめっぽい男の人がよくでてくる。でもみんなちゃんと性格は細かくちがくて、女の人も違う人生をそれぞれ生きてるのだけど、いつもまるでそっくりモデルが実在するような、誰かの生活をたくさん並行して観察日記つけてるの??ってくらい描写がではなく雰囲気とかがリアルで・・うまくいえないけどほんとにどこかに「居る」感じがしてすごいなぁーと話読みつつ感心してしまう。
現代を舞台にした話をしかもパターンかえてちゃんとかける作家さんってすごいなぁ。