もろもろ戦記

fig2006-08-18

中学の友人のタダ券でゲド戦記を見に
でも、対応映画館まで往復電車賃が1120円なので・・・あまり得じゃない気もちょっとしたが黙ってた。
映画の感想はー・・・評判ほどひどくないけど、あまりにも、あまりにも普通だった。
ジブリだからつい高いものを求めてしまうんだろうな、と。


だが伏線ほったらかしなのは、基本のきでやめてほしい。(原作読んでなくても「?」だし、読んだ人に聞いても「?」だったらしいし!)
そして私が一番ぴんとこなかったのは、全体的になんつかージブリ内でジブリパロディをしたみたい〜ってところ。キャラの作り方。衣装美術いろいろが、過去のジブリ作品のいろいろなもののつぎはぎっぽくて・・。「ミヤザキハヤオならこうしたかな?」みたいなおっかなびっくりさで勢いがない。せっかく新人監督なのに。日テレやいろいろな会社の利権で「ジブリの新作は毎年作ってもらわないと困る!」と息子さんをたてておみこし担いでるだけみたいな・・・。
監督は80年っぽいシンプルなアニメを作りたかったと言ってたと聞いたけど・・・確かに善悪シンプルに分かる構造で、うまーーくつくればラピュタっぽくなれたかも。でも絶望的に悪役にキャラとしての魅力がないんだよなー・・・。(ムスカの一部分だけの人気はどうかと思えど、彼はキャラ立ってた)
あとラピュタは親方やドーラなど脇キャラもみんな魅力的で人間的に「こーゆー人生送ってきたんだろうな」と見てて分かるしっかりさがあるけど、今回はその他の人の存在が希薄。というか主要人物ですら・・・。登場人物少ないのはハウルのときも思ったけど、ハウルはひとりひとり濃かったからまだよかったけど・・・。
それとなによりも、映画の主題をセリフにしてキャラにまるまる言わせるのがやだったー。この時代にたくさんの日本人が見るであろう映画で命の尊さを主題にするのはすばらしいことだとは思うけど・・・。
そもそも映画って簡単に言葉にまとめられない、もやもやな気持ちを2時間かけて観客の心の奥の方から自然ともやもやと湧き立たせて、真綿でしめるように伝えるものかなぁと思うんだけど。
あとテレビで先行して聞きまくって覚えてしまったテルーの歌が劇中でそんな使い方なの?ってのもなぁ。EDでいいじゃんかー。


あと落ちた階段のブロックを飛んでのぼってくアレンがめっちゃマリオ(笑)。たしかに80年だがアクションシーンくらいカメラワーク凝ろうよ・・・。


・・あまり語ることも・・・みたいなふりしていっぱい語ってしまった。あと、「あと」以外の接続語はないのか!わたし。
そうだ!スタッフロールで
原作 ゲド戦記 (作者名←わすれた)
原案 シュナの旅 (宮崎駿)
ってあってズコーだった。だったらオリジナル脚本でいいじゃんかよもう!!


前にちらりと教えてもらった父対息子というか叩かれ慣れているのが監督の最大の能力である・・というはなしはこれかー!(涙)
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