ポルトガル リスボン--ファティマ


日本が「発見」されたのが1543年。種子島漂着。
世界を巡りまくった歴史がきれいなタイルモザイクになってました。
かつては教皇子午線で世界をスペインとポルトガルが2分したんだもんなぁ。
ラテンな冒険心がぴったりと時代と合ったとか司馬さんの本にあった。
で、神様ありがとう★と莫大な富を豪勢な教会や修道院建築にがんがん使って(北海道くらいの面積に世界遺産が13個!)、内需拡大や後進の投資方面に使わず、イギリスたちに負けて今となってはEU後進国。遠方のインドやブラジルを系統だてて統治する能力もなかったみたい。組織だって動くのはイギリス・ドイツとかの方が確かにうまそう。ラテンには無理だな、と私も苦手なのでシンパシーおぼゆ。でも過去の栄光とかあまり気にせず人々はのんびり。イギリスなんかはプライド高いけどえらいなー。乗り継ぎのヒースロー空港でユーロは受け取るのに断固としてポンドで返す大英帝国よ。
ポルトガルはワインもフルボトルで数ユーロと安くておいしくたくさん作ってるけど、あまり有名じゃないのはほとんどを国内で消費しちゃうから。世界生産高1位はコルク樫。やっぱちょい地味。おばさんはしゃきしゃき市場で働き、おじさんは毎日サッカーの話で持ちきりでワインで昼からごきげん。ゆるい。
でも、そんなところ、嫌いじゃないぜ。



ジェロニモ修道院。とにかくこてこて。マヌエル様式はポルトガルバロックかなぁ。世界中で発見した、トウモロコシや椰子の木、黒人の顔、トロピカルフルーツ、新大陸の珍しいモチーフを盛り込んで百科辞典のよう。天球儀はポルトガルのシンボル。言われてみれば国旗にもちゃんと入ってる!

回廊がほんとにすてきで、しばしぼんやり。




イタリア行ったときも、最初は教会建築すげーとうはうはしてたけど、だんだん見慣れておなかいっぱいになってくる。しかしいちいちどの教会も外はシンプルなのに中はめちゃめちゃ立派で、どんな小さい街でも歴史あるところはどの教会もすばらしかったです。小さな街ではほんとうに信仰の場で、生々しいというか、ちょっと観光で飾りを見に入るのが気が引ける。イタリアなんかはわりと割り切っていたので、ちょっとまた空気が違う。タイルは見たいし、気は引けるし、ううむ。


とかいいつつ、聖★おにいさん読んだ後だと、なんかきれいな像もちょっと笑えてくる。(つかれたーって言ってそうなシャツ)

市街地ちょろりと寄って。わー。市電かわいい。乗りたい!

北へ移動。途中聖母が現れたという奇跡が起きたらしいファティマへ。

ちょっと広くてなんというか新興宗教っぽいにおいがして、信仰心のない私にはいまいちでした。
ちょっと現代美術っぽいキリスト磔刑像。(分かりづらいのですが、棒人間風に)


おみやげやさんがずらーっとならんでて、どこもマリア様でいっぱい。だんだんキッチュな感じがして面白くなってきたけど、あまりそーゆーもんでもないし。(ショーウインドーに手や足のパーツがあってびびったけど、これは体の直したいところを納めるそうです)


あちこち見比べて好きな顔のマリア様を2ユーロで購入。