明治神宮内苑

fig2008-01-06

外苑って明治神宮の持ち物だったのか!と今頃知った。
友達に誘われて一度くらい体験するもいいかな、と明治神宮で厄払いとやらに金5千円を納めかしこみかしこみ、のりとをよんでもろうた。
700人が流れ作業で一度で頑固な厄も落としてすっきりリフレッシュ!驚きの白さに☆ それが毎回30分おきにかなえ給え清め給え。まにまにって久々に聞いたよ。
しかしまさか全員分の名前を読み上げるとは思わなかった。あの口調で「あーぱーまーんなんとかしーてーんー」って読むんだよ。ここは笑ってはいけないおやしろ24時かと思った。足の痺れとともにこらえるのが大変だった。
その誰だかわからないたくさんの名前ひとつひとつにそれぞれの人生や日々の些細な悩みが詰まってるけど、こう集まると新聞のヒコウキジコ犠牲者一覧みたいにムキシツニなるな。しかし。この160畳の室内にいったいどれだけの厄がつまっているのかー。そんなんいちいち聞いてらんないよ!って私でも思う。神様もたいへんだ。
そしてこの一回だけでどれだけの札が動くのか…とついつい考えてしまってさらに煩悩を増やしてどうするんだよ自分。一人あたま単純に割っても宮司さんてば時給300万くらいなんですかねぇ。ははは。素でむかつくわ。


でも「神聖さ」の長年かけて凝縮された演出の極み的な部分をいろいろかいまみ、さすがだな、とは思ったのでした。もらったお神酒のびんもマットな質感の白い瓶でなかなかおされであった。ここで清めをなんとかってとこで、白い紙と白木のなにかにすっといい枝の榊がおいてあったり。ご神体も鏡だったりするもんなぁ。あえて本物を隠すとこがありがたさのはじまりなんだろうか。いや明治神宮明治天皇が神様なんだけど・・・。わたしの厄はどけてもらえるんだろうか。しかしちょうど明治維新から140年、きんじょうてんのう(って教科書と源氏物語以外で声に出して読まれるのはじめてきいた!)もいつのまにか「ご即位20年」か。年号しか見てなかったが。意外といろいろ節目な年なのねー。
明治神宮のおみくじは吉凶とかなくて天皇のポエムだけでがっかりするとわかっておきながら、流れ作業の中にそっとほしかったら自分で100円置いてもってけ、と立派なだいに山積みになってたので「わかってるなまったく」とひいといた。「人の声はいいものもわるいものもあるから、惑わされることなく全部ちゃんときいとけ」みたいな結構いいこと言われてしまった。むー。
あと巫女さんの大和舞はきれいでしたよ。雅楽鑑賞と思えば。なかなか結局は楽しい体験でした。いっかいくらいはいっとくといいかも。そして一番厄払いをすべしな去年病院に行くことの多かった友人は新年早々転んで足首をひねって当日休んだのだった。みんなで「お前がこなくてどーする」といっせいに突っ込んだ。やれやれ。