前に実家の父に衛星NHKの映画録画頼んだついでに、ちょうどテレビでやるのでオススメしといたのだけど、別件で弟にメールしたとき(タイトルは「電脳コイル見てる?」)、「評判いいらしいけど見てないや。そういえばこの間おすすめしてくれた映画一緒に見たけど面白かったっす。すすめてくれてども(^ ^ゞ」って返事が来たのだった。
へぇ〜見てくれたんだーとちょっとうれしかった。私以上に算数キライな弟でもおもしろかったなら、学校の授業も1次方程式以降はどーせ日常生活で使わないから、それ以外の時間は観念やロマンや美しさを語った方がいいのかもなぁ。数学の最後は哲学になる、は高校の先生に教わった。
あとどんなにいい映画でも「それが好きな人」「それが好きじゃない人」に分かれるけど、近しいところにいる弟が同じ方にいてくれたのもちょっとうれしかった。
(映画をそこまでべたぼめするって出来じゃあないけど、暖かさは存分に感じでいい映画ではあった。小説の好きなシーンがなかったり、逆に小説になかったすてきなシーンが増えてたりした)
引っ越し終わったら、段ボール箱に入ってる小説も読んでほしいなぁ。


ちょうどいま、「ブラフマンの埋葬」と「沈黙博物館」を読んだところ。
小川さんの小説はたまにホラー・・・というかうすら痛いシーンがあって(薬指の標本もちょっと恐い)、全部すきーではないけど、どの舞台も村や町の雰囲気とか、なんかいいんだよなぁ。
だって「芸術家のための家」の世話をするけど芸術には特に興味のないぼく、とか。博物館技師もどんどん屋敷に取り込まれていくし。閉じた小さい世界、精神は孤独で、世界を構成する人もごくわずかで、それが永遠に結晶化されて続くような、あっけなく壊れるかもしれない予兆とか不安とか。そのへんが心ひかれるのかなぁ。勝手に分析もどき。