きょうも儀式だ

fig2006-11-26

結果としては私が30分遅刻して、おわびにミスドおごるよ!と先に席に座ってもらってたのに財布にお札が一枚もなく(全財産286円の社会人)レジまでまたきてもらう始末でした。
今日も恥を重ねて生きていた。
そして道に迷って隣の駅に着いて再スタートでも、偶然のりっぱな紅葉や猫トライアングルなどの出会いに心から喜んでくれる友人。これが友情か。というか中学からこんなんだな、おたがい。


というわけで、武者小路実篤記念館岸田劉生の装幀展というマニアックなのに喜んできてくれてありがとう。日本近代文学専攻でばっちりなのでいろいろ教えてもらった。当時はシラバカ派と言われてたとか。
http://www.mushakoji.org/
岸田からの最初は字がでかいのに後半はいりきれなくてどんどん字が小さくなっていく計画性のない葉書にシンパシー抱き、しかも文面が最初の装丁はいいものだが高すぎるので普及版を出すことになったことに対し「お金がかからなくともいいものは作れるさ」と言い訳していたもの。「次はがんばる」的な葉書ばかりだったのがいい。別にいいのも普通なのもあって悪くなかったけど、桃太郎の挿絵が劣化デューラーの銅版だったのがたまらなくつぼった。日本人の描く西洋人になってて恐さ倍増。子供のための本の依頼だったのに、ぜったいこれトラウマだろ。
あと岸田からの手紙ばっかりだったのは実篤記念館だからこっちの家にはこれしか残ってなかったからだと思いたいが、一方通行ラブ☆だとしてもよろしい感じだ。
岸田との友情といいながらその次の行で「たくさん作ってもらったので一々は覚えてないが、最初のなんかはよかったよ、あれは覚えてる」とあっさりきりすてる実篤ナイス。


と、ふたりきりだったのでいらんつっこみばかりして楽しく過ごした。
実篤に挑戦!コーナーにはカボチャやからすうりなどが用意され、思わず燃えてふたりで挑戦してきた。実篤新聞や実篤のヒ☆ミ☆ツなんて展示もあった・・・。調子市なかなかおちゃめだ。
公園もなかなかいい庭なのにいいほっとかれかたで、これも妙につぼった。公道が横切ってて2回トンネルをくぐる小さな公園。立派な桜の木があったので春にまたきたいねぇと。



で、つつじが丘からスタートしたのに見事に迷って(のちに地図では直交しているはずの道々がすべて卍型交差で?クランク?会津若松的な・・他も5叉路だったり、道路なのに中州があったり・・・さらに直線道路がほとんどないへーんーなゆるゆるな入り組んだ土地柄だったとしみじみ。徒歩10分の道を1時間かけて(+ミスド休憩1h)きたので・・と帰り道を聞いたら記念館の人も「そうですよね」的な対応だったし)、隣の駅に着いた。
とちゅう民家をくぐりくぐり、でもこのへん40年前頃に一気に宅地化した雰囲気で、いまのどれもにた感じの建て売り住宅と違って、玄関口のタイルやベランダのさんの模様とかどれも個性的で見ててとても飽きない。昨日の流れでかってにいろいろお宅訪問の目線で渡辺さんぶっていた。
で、あきらめておじさんに道を聞いたら来た道の法を指差して「方向的にはあっちだが、道はそのままでは行けない・・・。山一つ向こうだよ」と。やま!確かに谷があったような・・・。
お礼を言って戻ろうとしたら「でも月曜は休館だからー」と。
え?なぜ閉館時間ではなく明日・・と?
「まさか今日中には辿り着けないだろうという、あれは予言なのでは?」とわくわくしてきたぞ。
で、中学のフェンスぞいにおかれたへんなはにわたちとかみて、仙川ついて、なんか聞いたことある桐朋高校について、そしたらカボチャマークが。案内図再びあいまみえん。つか、仙川ルートの方が分かりやすかった。
で、道の途中ですーーーごーーーくかわいいお店を発見!!これはいい出会いだった。
http://www.niwa-coya.com/
どこをみても、切り取っても、えはがきになりそなすてきなお店!
出会いの記念になにかひとつ持ち帰らせてもらおうと思えどどれもすてきで悩み、おいしいお茶を出してもらってほかほかあたたまって、展覧会していた作家さんのお皿を連れてかえりました。今日も宝物が増えたー。
さっそく家に帰って日記を拝見してたら、お店にいたときもお母さんにちょっとじゃれてかわいかった娘さんが、ゆきだるまつくったり、お隣さんちのラズベリーでカフェとかひらいちゃったりしてなんかすてきだなぁ。ご近所さんまわりも。



で、もうひとつのイベント(むしろメイン)な夕飯。
初め「実篤あり?」と打診したら「つつじヶ丘ってどこ?」って返事が来ると予想してたら「いいねぇ、いや、あそこは絶品な牛タン屋があってねぇ・・・」と返ってきた。さすがだ。
「2年前に連れてってもらったきりでそんときも迷ったからなー」
「まぁ今日はそーゆー日じゃね?」
などと1時間歩くの予想してたのに、あっさり最短ルートでついた。奇跡をまた無駄遣い。
へんな喜びテンションでお店に入ってお店の方ごめんなさい。しかもまだ5時半なのにけっこう混んでる。迷わないでよかったー。
で、君が絶品というならうまいに違いないと思ったが、ほんとにうまかった・・・うますぎておじいちゃんっぽくぷるぷるしていた。牛タンのユッケとかあるんだよー。ナマニクすき。ゆでタんもスープがおいしくてねぇ・・・。タンシチューもぷるぷるした。しかもリーズナボー。すっかり調子が好きになりました。これがほんとの調子いい・・・・・最近年とったなぁと思う瞬間。
サッカーとかで行くと・・あ、ここまできて地名覚え間違えてたことに気付いた。調布だろ。ぼけてきてんな。
まぁいいや、そこ行く人はついでにいくとイイデスヨ。
http://www.ks-cop.co.jp/index.html
「最悪道に迷ったときでも、お店の名前覚えてる?」
「あんまり・・石がついたような・・・」
おしい。い志井さんだった。


初めて降りる駅の周りを歩いてるだけで、京都とかいかなくても(いきたいけど)、小旅行気分が味わえていいねぇ、とふたりして大満足ないちにちだった。りふれっしゅー。冒頭のできごとは記憶を消させてもらったぜ。・・いや。ちゃんと前向きに受け止めて生きていきます。茶化さないと次にいけないのは、相手に失礼だよな・・・。


お酒飲んで気が大きくなっているので、懸念のブクオフのゴールデンラッキー上中下でもひきとるかーと思ってよったらなかった。がくり。
でも、まあ、もう10巻まで持ってるし・・・はじめて読む人の出会いを妨げなかったんだよな・・・と気を取り直しつつ、わたしは悪い魔法使いにブクオフに入って手ぶらで帰ると死んでしまうという呪いをかけられているのでなんとなくクラムボンのパンと蜜を召し上がれのシングルを買って外に出た。いまなら好きになれるかな。300えんなり。