アーティスト・ファイル2009

http://www.nact.jp/exhibition_special/2009/03/af2009.html

今回の展示は学芸員たちが今後来るだろうと思う作家をピックアップして紹介するというもの。
平面・立体、クラシック・今風、方向性は異なりますが、どれも印象の強い展示で興味深かったです。

個人的ピックアップ
石川直樹さん http://www.straightree.com/
 北極圏の写真が、淡いのに画面の隅々まで美しく色が印画紙に定着していて、CGに慣れた目には写真でまだここまでできるのか、と驚きました。デジカメで写真も身近になりましたが、やはりプロは違うなぁーと身近すぎる「写真」という手段の底力を感じました。
ご本人も七大陸山制覇してたり!で冒険家に近い感じなのに、色合いは都会的な最近はやりの淡いトーンなのがおもしろかったです。撮影先は極地や崖下、富士山頂、古代洞窟と都市とは遠いところばかりで荒々しい場所なはずなのに、この人が写真で切り取ると静謐で都会的な印象になるのが新鮮でした。

齋藤芽生さん http://www.artunlimited.co.jp/meo/
きれいめな展示が多かった中で、ひとり圧倒的な熱量というか情念をもりこみ、その密度と毒気に見るほうがぐったりしました。他の人より作品点数が群を抜いて多かったのと、説明文やポエム?つきで文字が多いのでいちいち立ち止まって読み込む人が多かったので、展示室では一番人が長く滞在していた作家さんでした。椎名林檎を思い出すよなエログロ要素もちょっとある・・悪く言うと設定はアニメ・ゲームにも近いよくある世界観なのですが、圧倒的な画力で緻密に書き込まれると説得力が増します。なにごともやり切ればアートになる・・・と作品から漂う気に押しやられながらも目が離せない自分がいました。
あと色の組み合わせがとてもセンス良くいろいろ自分でもまねして使いたいです。
切り口がパロディなのも取っかかりがよかったのでしょうか。おみくじ・植物図鑑・団地・花輪・愛憎etc。


他の人のもよかったのです。色と光を突き詰めた抽象画も、素材感をあいまいにされた立方体の御影石が広い白い空間に点在する部屋も、ナフタリンで作られた靴が会期中に徐々に気化してケースの内側に結晶を作ってキラキラしているもの
みんないろいろ考えるなぁ そして実行するなぁ すごいなぁ


しゅうまついきたい

nobilog2: アート

TAB イベント - ジャネット・カーディフ & ジョージ・ビュレス・ミラー 展

http://www.hibiya-patio.jp/theo/

http://www.scaithebathhouse.com/ja/exhibition/data/090306daisuke_ohba/

まえうりかっとこ

MORI ART MUSEUM [万華鏡の視覚]
●キュレーターによるギャラリートーク *日本語のみ
本展キュレーターが、作品について会場内で語ります。
日時:2009年4月17日(金)19:00 - 20:00、5月23日(土)15:30 - 16:30