YONAGO--MATSUE

植田さん美術館。 できすぎた景色だけども
展示された写真はもちろんステキ。山陰叙情という企画展。植田さんの写真と、詩が交互に展示されていて、ますます情緒的でありました。
「かたにはめるな 咲いたら花だった 吹いたら風だった それでいいじゃないか」って感じの詩がどなたのか忘れちゃったけどよかったなぁ。
大山も知らなかったけど立派だ。
そして最寄駅から3kmでした。



松江へ移動。米子で30分まち。
ホテルに先に行き荷物預けて、自転車を貸してもらう。これがすごくよくて、効率よく楽しく市内を回れたー。昨日まで東京にいたのに、予約したらちゃんと宿が取れてて、電車のったら知らない街にいて、こうして慣れたようなそうでもないようなこぎ具合で自転車こいでる自分がここにいることがとてもなんだか不思議だ。ちゃんと本にあったとおりに和菓子屋さんに行けば「山川」に「若草」などが並んでいる。


割子そば。

3段デフォで650円。やっすー。おみくじは20円だし。(大吉引いた!よけい得した気持ち) 品のいいシンプルな和菓子も100円くらいで、ええ街やなー。
常連さんが入るなり席に着く前に「わりこ4枚」ってゆうのかがっこよかった。後お品書きが「舌代」ってかいてあってよかった。お会計の「だんだん」ってなんて意味なんだろう?*1
あと和菓子屋さんやお蕎麦屋さんのおばあちゃんが語尾に「〜けん」って言うのがとてもかわいいけん。方言いいなぁ。


松江城。とても城らしい城ですばらしい。
木造で、内部の梁とか床のつやつや黒光りさがよろしかったです。
別名千鳥城ってのもかわうい。

城って誰がとっても写真が大体同じになるな。

天守閣5階から。お殿様の景色。

ちょっとひねくれてもこんなていど

隣に和洋折衷な明治っぽい洋館が。資料館になってた。


椿の品種勢ぞろい会、即売会とかやってたり。カメリアクラブのおじいちゃんが熱心に土の配合まで語ってくれた。


子供も跳ねる。関西弁の子供もいいですね。


小泉八雲記念館ではなく、最初の住居へ。
作家の記念品ではなく、庭をどう愛でていたかを見てほしいということで中に入れた。天気もよく縁側で和んだ。これだよ。こんなぐるっと外縁のある日本家屋に私も住みたいです。ハーンをローマ字読みしてみんな「へるんさん」って呼んでたんだって。いい響き。



紅梅 



おつかいで頼まれたお菓子を買いに寺町をあちこち。自分用にも1個買いをいろいろ。松江は京都・金沢と三大和菓子の街、とか。山川は三大銘菓だとか。だれがこーゆーの決めるんじゃい。(しかも山川は直方体。不昧公好み、と茶人の心ですばらしくシンプルというか地味な見た目のお菓子なのに)


そうすると、日が暮れだす。宍道湖の夕日は有名だけど、たしかにほんとにすごい。いろいろな色が同時に混ざる。すごいグラデーション。
霧っぽい空気がゆらいで幽玄を演出するのか、湖だから水面が凪いでいるのがいいのか、松林の情緒あるシルエットがいいのか、遠くの山の稜線がやわらかいからか。いろいろ言えば出てくる。
湖畔の公園でぱちぱち写真。もう、このあたりから毎シャッターごとに色が変わるのが面白くてほんとあほみたいに写真を撮っていた。デジカメ万歳。


とかしてたら、ちゃんと一週間おきに出船時刻の変わる、夕日を見るための周遊船最終便の時間までいつの間にかあと10分だ!とあわてて自転車をこぐ。



 飛行機雲に夕日が反射して流れ星のように

 エナメルのガラスのような湖面




植田さん的をかんじられはしまいかと思ったりなんかしちゃったりする写真を小手先の白黒加工してみた(ホテルでネットつないで広川さんの訃報にびっくり。せつない・・・)

*1:「だんだん」とは島根の方言で「ありがとう」という意味です。