ピアフ

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気分転換にレディースデーでなんか映画見よう、とこれくらいしか気になるのなかったので、エディット・ピアフの前知識ほぼゼロなのに見てきました。すごいシャンソン歌手という程度の知識でした…。あと愛の讃歌


映画自体は・・・シーンごとは絵もきれいだしおもしろいエピソードいっぱいで(さすが「アーティスト」は波瀾万丈すぎる!)いいのだけど、あまりに話が飛び過ぎまくってなんか感動するっぽいシーンでもふりまわされすぎて感情移入するタイミングを失いまくりだった。回想っぽく時間も場所も前後しまくるのでよけい「??」状態。小さい頃お世話になった娼婦のティティエンヌはその後どうなったのー?全然出てこないし!健気でかわいらしかった10歳くらいの少女が次のシーンでいきなり酒びん片手に道ばたを酔っぱらいながら歌歌って回るはすっぱガールに変身してるし!
うーむ。ピアフの歌がばんばん使われて、どれも盛り上がり系で「感動・激情の渦だよー!さあ!」ってBGMなのに、ひとり置いてかれて妙に冷静な私。ちぐはぐ。
でもセットや衣装はとてもよくできてて「この時代のパリの下町」や「このころのNYの摩天楼」はこんな空気だったんだなーとよく分かってきれいだった。明かりや窓から射す光がよかったなー。
そしてピアフ役の人がすごい熱演で、若くて美しく自信に満ちた頃も、壮年でわがままでやんちゃしまくりなときも、晩年のよぼよぼなときも、同じ人か!って感じですごかった。北島マヤか。
ビッグフィッシュで見た人っぽいなー。調べたらそう思ってたのは、ヘレナ・ボナム=カーター。実際はマリオン・コティヤール。同じ映画でもフランス人のあのかわいらしいお嫁さん役の人であったよ!!
えええ。
あのぼろぼろになった関節炎のよちよち歩きがリアルすぎてすごかった偏屈ばあさんが!!
・・・役者ってすごいなぁーとつくづくおそれいりました。
あと、44歳でもう70歳くらいの老いっぷりだったので、酒とモルヒネこえええ。不摂生はしないようにしよう・・・おそろしや。おそろしや。


ここでピアフの一生を復習。
エディット・ピアフ - Wikipedia
あー・・これは120分におさまらないよー。こゆい。濃すぎます!才能と人生の色の鮮やかさは似るものなのか。
あと期せずして映画見た日がピアフの命日でプチびっくり。
愛の讃歌は日本語の訳よりもとの歌詞の方がすてきだったなー。
そしてタイトルにいただいたほぼ亡くなる直前の歌もいい歌詞だった。邦題が「水に流して」なのが・・・。
  私は全く後悔していない。
  いいことも、悪いことも
  全て受け入れた
みたいなかんじだった。
最後私が死ぬときはどんな景色を見るのか、何を思い出するのだろうか。などと考えながらみていた。
ラストシーンがこの歌を舞台で歌い上げて、暗転。静かに白文字のスタッフロールが流れるけどしばらく無音。なのがよかった。ずっと無音でも良かったけど、しばらくして曲が静かにフェードインしてきた。


同じ曲見つからなかったけど、当時の雰囲気が分かるこんな動画を。