時をかける少女

fig2006-08-14

http://www.kadokawa.co.jp/tokikake/
みてきたー!おもしろかった!脚本良くできてるなぁ〜と脚本の善し悪しもよく分からくせになんかうまい!と、そう思った。
タイムワープのいったりきたりのタイミングや、すっころがる勢いがいい。
爽快な絵も。色も。夏に見られて良かった感じ。
ほんと青と白!(あとちょっとの黒。夏服っぽい)って映画だった。
いったりきたりで、実際はほんの2・3日の話なのも、夏っぽい。
夏はひたすら刹那的で光が強くて、フラッシュバックする季節だし。


主人公の性格は最初ちょっと「うわっ現実じゃありえね・・」ってアニメっぽくて引き気味だったけど、だんだん声もなじんで、むしろこの性格じゃなきゃ現代版のタイムリープはなしはできないよなぁーとナットク。ちょっとつじつまあわないとこ多々あるけど、べつにいいや。(あの男の子は結局どうしたかったんだ?って疑問はあるけど)


実はもとの話知らないので、小説か原田知世版のDVDでも借りてきてみなくちゃ。



あと個人的に、すっごく背景がきれいで感動した。河原の夕焼けなんかも。
むかしはジブリ位になると美大出の人がすごい風景画を描くんだなーって思ったけど、いまはアニメ会社にもこれっくらい上手な人が入社してるんだなぁー。(マッドハウスがメインだった)


アニメって背景は書き込まれてきれいでも、背景の水彩画と手前のセル部分の質感がちがって「あ、ここが動くな」と分かって浮いちゃうんだけど、この映画はあまりそれが分からなかった。
理科実験室の器具のかきこみや黒板の白墨の質感とかすてきだった。あれは写真を加工して溶け込ませたんだろうか?
ちょっとした学校風景の引き気味のアングルや凝ったカメラの構図もちょっとよかった。あの距離感は現役の高校生より「あのころこんなだったなー」と懐かしく振り返る人の目線。
もちろん取材したんだろうけど、自分は忘れてしまった学校の細かいディテールが気が利いてて「よくこんなに覚えてるなぁ」と感心した。
作画はちょっといいときとわるいときがあったけど、総じて動いていてじゅうぶん。
腰の位置低めで、リアル寄りデフォルメ体型もアニメアニメしてなくてよかったなぁ。あーゆーバランスはマインドゲームの人の特徴かと思ったけど、けっこうよくあるのだろうか。はやりなのかしら??
じつはなんとなく、劇場版アニメってOVAアニメみたいにオタク向けかなぁって先入観があったけど(しかも時かけってちょっと・・・なんつーかロリコンっぽい題材だと思ってたからよけい偏見あったのは否めないです。ごめん)、ジブリアニメっぽく平べったく、先入観なく、いろんな人がみてくれたらいいな、と。
オタクな私ですら機械が巡らなかったらきっとうっかりスルーしてただろうから、もったいない。友達におすすめしようっと。